ソナチネ
監督、脚本、北野武
それは僕が映画の中で1番刺激をもらった作品です
物語ではなく映し出される映像、流れる音楽、死の雰囲気
全て芸術性が高い
ソナチネはたけし映画の4作目であり一区切りついた作品です
たけしはソナチネを最後の映画と考えて製作に取り組んだそうです
沖縄の青
残虐な映画でありながら美しい沖縄の海が映し出される
ソナチネは沖縄で撮影が行われ有名な相撲シーンが誕生しました
透き通る海
そして静けさ
嵐が来る前のようです
青が映し出す世界はとても美しく目を奪われます・・・
ソナチネという映画
凶暴な男、ここに眠る
強烈なキャッチコピーを見ました
凶暴な男・・・それはたけし自身ではないかと
たけしの初監督作品「その男、凶暴につき」
この映画と何か関係があるのでは?と思ったのです
凶暴な男、ここに眠る 凶暴な男をここに完結させる
自分自身を終わらせる
そういったメッセージが込められた作品だと感じました
ソナチネはたけしの心を映し出した映画でたけしが演じる主人公「村川」
彼が話す言葉、心情は当時のたけしの本音だと思います
「ヤクザ・・・やめたくなったなぁ・・・」
村川が車の中で会話するシーン
ヤクザとは芸能界のことをさしているのではないかと
「もう疲れたよ・・・」
続いて村川が話す・・・
死
ソナチネという映画は「死」を映画として完璧に作り上げたものです
漂う死のにおいが映画全体に広がっているのです
この頃のたけしはテンションが異常に高いように見えます
番組の収録中に銃を取り出して笑いながら死ぬんじゃないか?ってぐらいに高いです
そしてこの頃のたけしはソナチネと共に眠った・・・そう思います・・・
そして新しいたけしが生まれた
初期の4作は北野武の集大成であることは間違いないです