ダミアンの映画ブログ

映画の感想・レビューを書いています。

いろんな意味でジョーズを超えたオルカ。

今回紹介する映画はジョーズのブームに乗っかって製作された一本の「オルカ」

オルカ<HDリマスター版> [DVD]

ジョーズがヒットした後は似たようなパニック系が量産され、有名な「グリズリー」という映画も誕生しました。(海が森になっただけで物語一緒)。

その中で異色というか、明らかジョーズの後に出たんだけど中身が濃すぎるのが「オルカ」。

 

ストーリーはノーランという漁師が水族館で飼う魚を探していたところシャチの強さに惚れて捕獲をしようと考える。シャチの生態調査をしているレイチェルはノーランを止めるものの、捕獲を決行。結果は誤って妊娠している雌オルカを捕獲してしまう。さらに雌オルカとその子供も殺してしまうという最悪の結果に。雄オルカは妻子を奪ったノーランに復讐をする。

というジョーズと比べて重い。

 

はっきりいってジョーズの二番煎じではない。全く新しい映画です。

 

ジョーズオルカ、サメとシャチの描き方

サメとシャチの恐怖の描き方。

ジョーズはバカでかいサメという設定。その上に凶暴。人を選ばず襲う。そしてボコられる。

サメにはシャチほどの知能は備わっていません。そのため冒頭にサメはバックリ、オルカにバックリ喰われます。弱肉強食.....。

 

シャチには人間と変わらない知能と知識が備わっています。親から子へ獲物の狩り方を教え一つの集団を作り、その社会の中で生活します。さらにシャチの言葉は人間と変わらない情報量。まさに海の支配者、食物連鎖の頂点です。天敵も存在せず武器を持たない人間と戦えば、知能と武器の備わったシャチには敵いません。その一方でシャチは人間を意味もなく襲うことはほぼ0と言われています。

この映画オルカはノーランがいらんことしたせいで襲われる。いっちゃえば自業自得な訳です。ノーランは。しかし観てる方としては勝手にやってるだけ。だから「バカだなぁ」と思いつつ、襲うことのないシャチが襲ってる姿になぜか恐怖を覚えます。

感情移入できない人間側に感情移入できるオルカ。この映画の恐ろしいところです。人間側なのに気づけばオルカ側にいる...。

 

映像が綺麗!

昔の映画なので、撮影風景とか全くわからないのですが、冒頭のシャチの映像がすごく綺麗。本物なのかな...?どこまでが本物でどこからが偽物かハッキリとわからない。それほど完成度が高いです。ジョーズ以上です。

あ、でも本物のシャチは何の被害もなく、偽物が打たれたり復讐してます!

 

おすすめ度4/5

海のマカロニウエスタンといったところ。

この映画の主人公はオルカです。アベンジャーズ インフィニティ・ウォーでサノスが主人公なのと同じ感覚。

そのうえ、妻子を奪われ復讐に燃える姿はマカロニウエスタンの復讐をするガンマンだ。そしてその復讐を果たす相手も背負ったものを壊されている。

原案などもマカロニウエスタンに関係した人たちばかりでその色が良く出てる。

 

そしてサメではなく、シャチという高度な知能から繰り出される残虐性はピカイチ。

ジョーズを退かせる面白さです。もっと有名になってほしい。